激安の牛肉は本当に安心して購入できるの?肉の専門家がお答えします!

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「激安の牛肉を購入したのですが、大丈夫ですか?」

というご質問を頂きました。

不安と感じるのではないでしょうか?

流行りものといえば「訳あり」というものがありますが、激安には必ず理由があります。

賞味期限が近いから安い、品種の違いなど様々ですが、安心、安全にというものが大前提になってきます。

では、どのようなものが安心して安全に購入できるのかご質問からお応えしていきます。

この記事を読むとわかること

  • 激安の牛肉の適切な料理方法とは?
  • 激安の牛肉の簡易チェック方法とは?
  • レバーの適切な見極め方。
  • 激安の牛肉の保存方法
  • 購入する前のチェック方法。

目次

衛生面や肉の傷み具合で見分けなければ安心とは言えない

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店頭やスーパーなど特価商品や普段買いものをしている時の値段とは大きく違いがあるものがあります。

大抵の場合は、国産であっても品種の変更をしたり、カットしてから時間の経過がながく早めに販売しなければならない時には、特価商品や特売品などがあります。

しかしながら、その商品においても数多くの質問の中から疑問点で本当に大丈夫なのかと思う事が寄せられたものを衛生面や肉の安全性を中心に応えていきたいと思います。

牛肉を安心して食べるにはどうすれば良いのでしょうか?

A.腸管出血性大腸菌O157は非常に熱に弱く、75℃1分以上加熱すれば安全とされています。

肉を加熱調理する方法には、「焼く」「ゆでる」「煮込む」「揚げる」「蒸す」の方法があります。

O157は肉に付着しても中まで入り込むことはあまりありませんので、表面の加熱調理が重要となってきます。

「焼く」「揚げる」料理は表面が高温に晒されるし、「ゆでる」「蒸す」「煮込む」料理は、じっくり熱を加えるために、いずれの方法も肉の表面や中まで十分に火が通り、安心して食べることができます。

安い肉を使った焼き方とは?

 

また、牛肉には個体識別番号というものがあります。

ラベル表示にある11桁の番号を使って検索すると、牛の出生や生産地など様々な情報を得ることができます。

これは、牛肉にしかありませんが牛の履歴を知ることによって安心することができます。

詳しくは、下の記事を参考にしていただければと思います。

牛肉のラベル表示とは?どういった意味?



牛肉のステーキやローストビーフで中が半生なのは大丈夫でしょうか?

A.ステーキやローストビーフなどの牛肉は中が半生の方がおいしいのですが、牛肉のブロックや切り身などの中心にはO157などの有害な菌は入っている可能性は低いです。

何故なら肉といっても筋肉になります。

筋肉は無菌状態ですので人間や様々な要因によって菌が付着する可能性があり、保存方法や管理の仕方などの注意を払う必要があります。

ただ、きちんとした加熱処理すれば安心して食べれる事が可能です。

 

牛肉のたたきの賞味期限はいつまで?知っておくべき3つのこととは!?

生肉にふれたまな板・包丁はどうすればよいのでしょうか?

A.肉にふれたまな板・包丁は熱湯か殺菌効果のある洗剤などで消毒してください。

使用しないときは、乾燥した場所で保管することが大切です。

また、肉の調理前後には、手をよく洗う事が重要です。

人の手についている雑菌には触れることによって交差汚染につながっていきます。

モノなどに触れずに消毒できるのでおすすめです。

公的な場所でも使えますし、自宅に帰ってきた時に手を洗った後使うとアルコールは効果的です。

ただし、アルコールは水分に弱い特性がありますので必ず手をしっかりふき取ってからさせてから使用することが大切です。

 

こちらはアルコールの希釈度が適切ですので安全性が良いとされます。

まな板などの使用前や洗浄後に使うと良いです!

レバーなどの内臓は安心ですか?

A.大腸に存在する大腸菌は、本来レバーに存在が低いとされます。

たとえ処理過程においてレバーに菌が付着することがあっても、肉と同様によく焼けば安心して食べれます。

また、そのほかの腸などのモツについても出荷段階でボイルされているものは、その時点で殺菌され、調理の段階で十分火を通せば心配はありません。

いずれにしても、内臓類は傷みやすいものなので、鮮度の良いものを選ぶことが大切です。

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牛肉はどうやって保存したらいいのですか?

1日から3日程度保存するなら、冷蔵したほうがおいしく食べれます。

それ以上長く保存する場合は、やはり冷凍庫で冷凍するときは、切り身を何枚も重ねたり大きな塊のミンチだと中まで凍るのに2時間もかかってしまいます。

できるだけ1回に使う分量を小さなパックにして、冷凍用のビニール袋などで肉が乾かないようにします。

早く凍るように、一つ一つのパックが重ならないように離して置く必要があります。

 

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傷んだお肉の見分け方は?

A.肉が傷んでいくと、色が徐々に悪くなっていきます。

牛肉のブロックは「熟成」と言って、多少色が変わっても大丈夫でおいしく食べれます。

豚肉・鶏肉は、何よりも鮮度が大切です。

牛肉に比べ、保存期間が短く傷みやすいので新鮮な肉の色を覚えておくことが大切です。

ハム・ソーセージには「賞味期限」が表示されていますので、これを基準にすると良いです。

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ハンバーグ、肉だんごなどミンチの加熱調理の際の留意点はどんなものですか?

A.食肉加工メーカーの製造、販売されているハンバーグ、肉団子など加熱調理済みの食肉製品は、食品衛生法に基づき、中心部まで63℃で30分加熱される方法で、または同等の効果を挙げる方法により殺菌されていますので、細菌は死滅しています。

また、家庭で作るハンバーグ、肉だんごの加熱方法は、肉から赤身が消える状態まですれば細菌は死滅します。

この点に注意して調理をすることが大切です。

厚みを薄くして火を通りやすくしたり、電子レンジなどで十分加熱し、内部まで火が通るようにしてください。

また、加熱後はすぐに食べていただき、どうしても保存の必要がある場合には、冷蔵庫での保存が大切です。

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激安の牛肉を購入する前のチェック(ネット通販)

激安の牛肉には必ず安くなる理由があります。

モノによっては、悲惨というべきものもあります。

注意すべき点について「ネット通販」と「実店舗」に分けてチェック項目を確認しておきましょう。

激安の牛肉のチェック項目

※ネット通販の場合

  • 国産か輸入牛肉の確認。
  • 訳あり表示の場合は理由の確認。
  • 販売店舗の確認。
  • 加工業者の確認。

ネット通販による激安の牛肉のチェック項目について

国産か輸入牛肉については、牛肉の履歴が大切になります。

国内産なら個体識別番号による、どこのだれが生産し、誰が流通させたのか明確にわかります。

また、と畜日、加工業者もわかります。

ただ、輸入牛肉については販売業者ならわかりますが、どこで加工しているのかなどわからない場合があります。

何かあったときに販売者の責任とはなりますが、流通経路において不明瞭な点があるということは覚えておくべきです。

訳ありの表示の理由について明確な根拠がない限り、手を出さない方がよいです。

訳ありなる場合に特に多いであろうとされるのが、大量に在庫があるからだけでなく、消費期限など近づいている理由があげられるからです。

販売店舗と加工業者の確認については、牛肉の流通が複雑だということです。

通常は、販売店舗と加工業者は1つになっている場合がほとんどですが、時折、別会社になっていることがあります。

別々になっていると、商品管理が不十分であったり、販売者自体が商品をよくわかっていない場合があります。

ですから、販売店の実店舗の有り無しは調べておく必要があります。

激安の牛肉を購入する前のチェック(実店舗)

 

激安の牛肉のチェック項目

※実店舗の場合

  • 国産か輸入牛肉の確認。
  • 個体識別番号の確認。
  • ドリップの確認。
  • 色合いの確認。

実店舗による激安の牛肉のチェック項目について

国産か輸入牛肉については、ネット通販で重複しますので割愛。

個体識別番号は、切り落としやミンチ材など明記しておりませんが調べられるのであれば確認しておくとよいです。

何故なら、と畜日から1年以上経過しているかどうか確認するために必要です。

法規のガイドラインで冷凍保存の場合は24ヶ月と記載されています。

と畜日から換算するのは正確的ではありませんが、目安となるからです。

ドリップや色合いについては、パッケージを傾いて牛肉から染み出す水分の確認が必要です。

これは、加工して時間経過が多い場合にでることがあります。

ただ、給水シートが張り付けてある場合は、色合いで確認をする必要があります。

肉質の色合いが濃くでているのではなく、青紫色に変色している場合は控えましょう。

 



まとめ

今回は、激安で牛肉を購入した場合や購入する際での留意しおくことについてふれていきました。

大切なのは加熱調理をきちんと行う点やまな板や包丁を洗浄する(交差汚染の防止)、手を洗う事、保存や保管方法をきちんとしておくことで安心して食べられることを記載させていただきました。

ここを怠ると食中毒や体調不全を起こす要因になっていきますので抑えておきたいところです。

また、豚や鶏はなるべく鮮度の新しいもの、表示に際して「賞味期限」などを見ておくことが大切なのではないでしょうか。

 

激安ではありませんが安価で私が、信頼できると判断した店舗について記事を張り付けておきます。

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この記事を書いた人

食肉販売技術管理士。 食肉のプロを養成する学校で「技能賞」を受賞後卒業。関東、関西中心に全国各地で食肉の技術と知識を学ぶ。 国産牛卸の(株)五十嵐商会にて、品質管理室室長を務め、牛の捌きを10年で5万頭の経験。現在は五十嵐商会(株)代表取締役。

近年では、NHK「あさイチ」に出演。「関西じゃらん」の特別付録にて牛肉の寄稿・監修も。

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