Mマートの評判は?業務用食材のメリット・注意点を出品業者が解説

「Mマートは安心して仕入れに使えるのか」

「商品が安いけれど、品質は大丈夫なのか」

「送料や最低ロットを含めても本当に安いのか」

「どの出店者から買えばよいのか分からない」

Mマートで初めて業務用食材を仕入れる際、このような疑問を持つ方も多いと思います。

Mマート(エムマート)は、飲食店、ホテル・旅館、精肉店、スーパー、惣菜製造業者、食品メーカーなどが業務用食材を探せるBtoB市場です。

全国の商品を比較でき、新しい仕入れ先を探せることは大きなメリットです。

ただし、Mマートに掲載されている商品は、出店者、規格、送料、ロット、品質、用途などがそれぞれ異なります。

そのため、

「Mマートだから安い」

「評価が高い商品だから大丈夫」

と考えるのではなく、自社で使ったときに利益が残る商品かどうかまで確認することが重要です。

五十嵐商会は、Mマートで実際に国産牛肉を販売している食肉卸です。

この記事では、買う側だけではなく、実際に商品を出品している側の視点から、

・Mマートのメリット
・Mマートを利用する際の注意点
・送料とロット
・牛肉の選び方
・歩留まりと実質原価
・失敗しにくい仕入れ方法

まで解説します。

目次

まず結論|Mマートの評判は「市場」と「出店者・商品」を分けて考える

Mマートについて、一律に

「良いサイト」

「悪いサイト」

と判断することはできません。

Mマートは、業務用の商品を販売したい出店者と、商品を仕入れたい事業者をつなぐ市場です。

したがって、仕入れでは次の2つを分けて考える必要があります。

1.Mマートという市場の利便性

2.実際に購入する出店者・商品の内容

Mマートでは、地域だけでは見つけにくい商品や、業務用規格の商品を全国から比較できます。

これは大きなメリットです。

一方で、実際に届く商品の内容は出店者や商品規格によって異なります。

そのため購入前には、

・出店者情報
・商品規格
・原産地
・最低ロット
・送料
・税込、税抜
・冷蔵、冷凍
・納期
・用途
・整形状態
・想定歩留まり

まで確認することをおすすめします。

Mマート(エムマート)とは?

Mマートは、業務用食材を取り扱うBtoBのインターネット市場です。

食肉、水産物、農産物、冷凍食品、惣菜、調味料など、幅広い業務用商品が掲載されています。

Mマート公式案内では、食材を仕入れる企業や店舗、各種組織・団体を対象とした市場として運営されています。

通常のMマートで購入する場合は買い手会員登録が必要で、無料会員も用意されています。

一方、通常のMマートはBtoBサイトのため、個人での買い手登録は対象外とされています。

また、Mマートには複数の市場があり、市場によって問い合わせや取引方法などのルールが異なります。

購入する際は、対象商品の販売条件と利用する市場の規約を確認してください。

Mマートを業務用仕入れに使う5つのメリット

1.全国の商品を比較できる

地域の仕入れ業者だけでは、選択できる商品が限られることがあります。

Mマートでは全国の出店者の商品を確認できるため、

・新しい仕入れ先を探したい
・欠品した商品の代替品を探したい
・新メニュー用の商品を探したい
・現在の仕入れ価格を比較したい
・地域では扱いの少ない食材を探したい

といった場合に活用できます。

2.業務用規格の商品を探しやすい

業務用の仕入れでは、スーパーなどで販売される家庭用商品とは必要な規格が異なります。

例えば牛肉では、

・部分肉
・ブロック肉
・グリムキ済み商品
・牛すじ
・牛正肉
・ミンチ原料
・惣菜用原料
・加工食品用原料

などがあります。

製造や飲食店で使用する規格を探しやすいことは、Mマートの特徴の一つです。

3.新しい仕入れ先を開拓できる

仕入れ先を1社だけに依存すると、

・欠品
・価格改定
・規格変更
・供給停止

などの影響を受けやすくなります。

複数の仕入れ先を持つことは、供給リスクの分散にもつながります。

初めて取引する食肉卸や食品メーカーの商品を比較できることは、インターネット市場ならではのメリットです。

4.価格と規格を比較できる

同じ「国産牛サーロイン」でも、商品内容は同じではありません。

価格だけではなく、

・品種
・ブロック重量
・整形状態
・ロット
・送料
・冷蔵、冷凍
・使用可能重量

などを比較できます。

複数商品を同じ条件で比較しやすいこともメリットです。

5.商品について確認できる

牛肉などの生鮮品は、商品名だけでは用途を判断できないことがあります。

例えば、

「ローストビーフに使いたい」

「牛丼用として薄切り加工する原料を探している」

「煮込み用として使いたい」

など、具体的な用途を伝えることで、商品との相性を判断しやすくなります。

※問い合わせや直接取引の可否は、利用するMマート内の市場によってルールが異なります。各市場の規約をご確認ください。

Mマートの悪い評判につながりやすい5つの注意点

1.同じ商品名でも品質や規格が違う

例えば「国産牛サーロイン」と書かれていても、すべて同じ肉質ではありません。

牛肉では、

・品種
・性別
・経産、未経産
・月齢
・脂肪量
・肉質
・整形状態
・冷蔵、冷凍

などによって状態が変わります。

商品名だけを見て、

「サーロインだからステーキに向く」

「ももだからローストビーフに向く」

と判断すると、用途と合わないことがあります。

2.送料を入れると原価が変わる

業務用通販では、商品価格だけでは仕入原価を判断できません。

例えば、

商品重量:10kg
送料:税抜2,000円

だった場合、

1kg当たり送料は、

2,000円 ÷ 10kg = 200円/kg

です。

仮に商品価格が2,000円/kgなら、送料を加えた時点で、

2,200円/kg

になります。

※上記金額は考え方を説明するための例です。

仕入れでは、商品価格+送料を納品重量で割って比較することが重要です。

3.最低ロットが大きい場合がある

業務用商品はケース単位で販売されることがあります。

kg単価が安くても、使い切れなければ、

・長期在庫
・冷凍庫圧迫
・品質低下
・廃棄

につながります。

購入可能な量ではなく、

自社で使い切れる量

から逆算してください。

4.スポット商品は同じ規格が続くとは限らない

生鮮品や訳あり商品、スポット商品は、常に同じ規格・価格で販売されるとは限りません。

定番メニューへ使用する場合は、

・継続供給が可能か
・代替商品があるか
・規格の変動幅
・在庫状況

なども確認してください。

5.出店者によって説明や対応が異なる

同じ市場に出品していても、出店者はそれぞれ別の事業者です。

商品説明の詳しさや問い合わせへの対応も異なります。

初回仕入れでは、

「用途を伝えたとき具体的に答えてくれるか」

も判断材料になります。

Mマートは怪しいサイトなのか?

Mマートは、株式会社Mマートが運営する業務用BtoB市場です。

したがって、Mマートという市場そのものを理由なく「怪しい」と考える必要はありません。

ただし、

Mマートが存在すること

と、

掲載されている商品が自社の用途に合うこと

は別の問題です。

仕入れでは、

・運営市場
・出店者
・商品規格
・取引条件
・自社の用途

を分けて判断してください。

Mマートで失敗しないための10の確認項目

1.出店者情報

会社名、所在地、取扱商品などを確認します。

牛肉なら、食肉を専門的に扱っている事業者なのかも判断材料になります。

2.商品名称

「牛肉」「もも」「サーロイン」だけではなく、

・品種
・部位
・加工状態

まで確認します。

3.原産地・品種

国産牛、和牛、交雑牛、乳用種は同じ意味ではありません。

牛肉の場合は、品種によって肉質や用途が変わるため確認が必要です。

4.部位と整形状態

同じ部位でも、

・未整形
・整形済み
・グリムキ

などで購入後の歩留まりが変わります。

五十嵐商会では基本的にブロックで販売しています。

薄切りや料理ごとのカットは、購入後のお客様側で行っていただくことを前提に、用途を考えて商品をご案内しています。

5.重量・入り数

ケース重量だけではなく、

・1本当たり重量
・入り数
・重量の許容範囲

も確認します。

ブロック肉は個体差があります。

6.価格条件

税込か税抜かを確認します。

比較するときは、すべて同じ条件へ揃えます。

7.送料

商品価格とは別に、

・送料
・地域
・冷蔵
・冷凍

などの条件を確認します。

8.納期・在庫

必要な日に商品が届かなければ、価格が安くても意味がありません。

メニュー開始日や製造日から逆算します。

9.保存条件

・冷蔵
・冷凍
・賞味期限
・解凍方法

を確認します。

ケース商品なら保管スペースも必要です。

10.何に使うか

これが最も重要です。

「この肉はおいしいですか?」

だけではなく、

「ローストビーフ用」

「牛丼用として自社でスライスする」

「煮込み商品用」

「惣菜の原料」

など、用途から商品を選んでください。

牛肉をMマートで仕入れるなら「kg単価」だけを見ない

仕入単価より実質原価を見る

牛肉には、脂肪や筋など、商品によって整形が必要になる部分があります。

例えば、

仕入単価:2,000円/kg
整形歩留まり:80%

だった場合、

使用可能部分原価は、

2,000円 ÷ 0.80 = 2,500円/kg

になります。

※上記金額・歩留まりは計算方法を説明するための仮定です。

同じ2,000円/kgでも、歩留まりが違えば実際の原価は変わります。

作業時間も原価になる

仕入原価だけでなく、

・筋引き
・脂肪整形
・小割
・自社でのスライス
・仕込み

に時間がかかれば、人件費も増えます。

業務用では、

商品単価+送料+歩留まり+加工時間

まで考えてください。

1食当たりの原価まで計算する

飲食店なら最終的には、

「1kgいくらか」

ではなく、

「1皿にいくらの原料が使われるか」

が重要です。

安く仕入れることではなく、販売したときに利益が残るかまで考える必要があります。

初回購入では試作・テストをおすすめする

初めて購入する商品を、いきなり定番メニューや大量製造へ使用するのはおすすめしません。

可能であれば最初に、

・解凍後の状態
・整形歩留まり
・加熱歩留まり
・味
・食感
・作業時間
・1食原価
・商品として販売したときの反応

を確認します。

業務用の商品は、

「買えるか」ではなく「利益を出して使えるか」

で判断してください。

飲食店・精肉店・惣菜・食品メーカー別の確認ポイント

飲食店

重要なのは1皿原価です。

ステーキ、ローストビーフ、牛丼、煮込みなど、メニューによって必要な部位は変わります。

精肉店・スーパー

商品化した際の、

・売価
・歩留まり
・見栄え
・販売用途

まで考えます。

惣菜製造業者

・仕込み時間
・加熱歩留まり
・味の安定性
・大量調理への適性

が重要です。

食品メーカー・加工業者

・ロット
・赤身と脂肪の割合
・規格の安定性
・継続供給
・加工適性

を確認します。

ホテル・旅館・給食事業者

まとまった数量を使う場合は、

・納期
・ケース重量
・入り数
・規格変動
・調理設備との相性

まで確認してください。

五十嵐商会がMマートで商品を販売するときに考えていること

五十嵐商会では、ホルスタイン経産牛を中心とした国産牛肉をMマートで販売しています。

私たちが考えているのは、

「部位を売ればよい」

ということではありません。

例えば同じ牛肉でも、

・ローストビーフ
・ステーキ
・煮込み
・牛丼や肉うどん用として購入後にスライス
・惣菜
・加工食品
・牛すじ料理

など、用途によって選ぶ商品は変わります。

また、安い商品でも歩留まりが悪ければ、お客様の利益にはつながりません。

そのため、

・想定用途
・ブロックの整形状態
・歩留まり
・加工のしやすさ
・ロット
・原価

をできる限り分かりやすく伝えることを重視しています。

五十嵐商会のMマート商品を確認する

国産牛肉の業務用仕入れを検討されている方は、現在販売している商品をMマートの商品一覧からご確認いただけます。

商品を確認するときは、価格だけではなく、

・用途
・重量
・ロット
・整形状態
・送料
・想定歩留まり

を合わせてご確認ください。

どの牛肉を選べばよいか分からない場合

「ローストビーフ原料を探している」

「煮込み用で原価を抑えたい」

「牛丼や肉うどん用として自社で薄切り加工したい」

「惣菜・加工食品向けの原料を探している」

「kg単価ではなく歩留まりまで比較したい」

といった場合は、使用用途や必要数量をお知らせください。

部位の特徴、整形状態、用途、原価の考え方を踏まえて、業務用牛肉選びの参考となる情報をご案内します。

五十嵐商会株式会社を出品情報を見る

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Mマートの評判に関するよくある質問

Mマートは安全ですか?

株式会社Mマートが運営する業務用BtoB市場です。

ただし、実際の商品や条件は出店者ごとに異なるため、会社情報、商品規格、送料、取引条件などを確認してください。

Mマートは個人でも購入できますか?

通常のMマートはBtoB向けで、公式案内では個人の買い手登録は対象外とされています。

利用する市場によって条件が異なる場合があるため、最新の公式案内をご確認ください。

Mマートの会員登録は無料ですか?

通常の買い手会員には無料会員が用意されています。

その他の会員区分もあるため、最新の内容はMマート公式サイトをご確認ください。

Mマートは送料が高いですか?

一律には判断できません。

商品、出店者、納品地域、冷蔵・冷凍などによって異なります。

商品価格と送料を合計し、納品重量で割って比較することをおすすめします。

評価が高い商品なら安心ですか?

評価は判断材料の一つですが、自社の用途に合うとは限りません。

部位、品種、整形状態、ロット、送料、歩留まりまで確認してください。

牛肉は安い商品を選べばよいですか?

業務用ではkg単価だけで判断しない方がよいです。

送料、整形歩留まり、加工時間、廃棄ロスなどを含めた実質原価で比較してください。

まとめ|Mマートでは「安さ」より自社で利益が残るかを確認する

Mマートは、全国の業務用食材や出店者を比較できるBtoB市場です。

新しい商品や仕入れ先を探す手段として活用できます。

一方で、商品価格だけを見て購入すると、

・送料
・歩留まり
・ロット
・在庫
・用途違い
・加工時間

によって、結果的に原価が高くなることがあります。

Mマートで仕入れる際は、

1.出店者
2.商品規格
3.品種・原料
4.整形状態
5.重量・ロット
6.商品価格
7.送料
8.納期
9.歩留まり
10.使用用途

を確認してください。

そして最も重要なのは、

「いくらで買えたか」ではなく「その商品を使って利益が残るか」

です。

五十嵐商会では、牛肉の仕入単価だけではなく、部位、用途、歩留まり、加工性まで含めた業務用牛肉の情報を発信しています。

実際の商品を確認したい方は、Mマートの五十嵐商会商品一覧をご覧ください。

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この記事を書いた人

食肉販売技術管理士。 食肉のプロを養成する学校で「技能賞」を受賞後卒業。関東、関西中心に全国各地で食肉の技術と知識を学ぶ。 国産牛卸の(株)五十嵐商会にて、品質管理室室長を務め、牛の捌きを10年で5万頭の経験。現在は五十嵐商会(株)代表取締役。

近年では、NHK「あさイチ」に出演。「関西じゃらん」の特別付録にて牛肉の寄稿・監修も。

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