牛肉の解凍温度は何℃?冷蔵庫・流水・電子レンジの使い分け

夕食に使いたい冷凍牛肉が、まだ凍っている。急いで室温に出したくなることがありますが、外側だけ温まり、中心は凍ったままになる場合があります。

基本は冷蔵庫での解凍です。急ぐ場合も、肉の量・厚み、包装、商品や機器の指定を見て方法を選び、解凍後は速やかに調理します。

目次

解凍温度は何℃がよい?

厚生労働省は、家庭の冷蔵庫を10℃以下に保つことを目安としています。ただし、これはどの商品も10℃で長時間置いてよいという意味ではありません。ラベルに、より低い保存温度や解凍方法の指定があれば、そちらを守ります。

冷蔵庫内でも菌がすべて死ぬわけではありません。解凍にかかる時間はブロックの厚みや量、包装、庫内温度で変わるため、「前夜に移せば必ず解凍できる」とは決められません。使う量と予定から逆算し、余裕を持って移してください。

時間と状態から解凍方法を選ぶ

方法扱い方気を付ける点
冷蔵庫受け皿や容器に入れ、他の食品に肉汁が付かないように解凍する指定温度を守る。厚い塊は中心の凍結も確認する
電子レンジ商品の指定と機器の解凍機能に従い、解凍したらすぐ調理する端が加熱され、中心が凍ったままになるなど、むらが生じる場合がある
流水急ぐ場合は水が入らない清潔な密閉包装で扱い、解凍後はすぐ調理する温湯や長時間のつけ置きに置き換えない。包装の破れ・水の侵入に注意する
室温に置く室温で長く放置して解凍する方法は避ける解凍プレートを使う場合も、温度管理や衛生管理の代わりにはならない

空気があるかないかだけで、菌が増える条件を決めることはできません。真空包装だから安全、肉汁が少ないから安全、という判断もできません。

半解凍なら肉汁が出ない?

少し凍った状態は、用途によって切り分けやすい場合があります。ただし、半解凍でも肉汁が出ることはあり、食品安全が保証されるわけではありません。厚みや切り方によっては、加熱むらにもつながります。

凍った中心が残る塊を、完全に解凍した肉と同じ時間だけ焼いて仕上げないでください。冷凍のまま加熱できる商品は、その商品の表示と調理条件に従います。

動画をYouTubeで確認する

動画と本文の説明に違いがある場合も、商品の指定条件と現在の食品安全の説明を優先してください。

解凍後は保存を引き延ばさず、中心まで加熱する

必要な量を解凍し、解凍・再凍結を繰り返すことは避けましょう。加熱・調味・ひき肉の成形だけで、元の保存不備や期限が帳消しになるわけではありません。家庭で任意の日持ち日数を決めないことも大切です。

加熱の目安は中心部75℃で1分間以上です。焼き色や肉汁の色だけに頼らず、中心温度計などで確かめます。特にひき肉、成形肉、筋切り・注入などの加工をした肉は、中心まで加熱してください。

調理後に保存する場合は、清潔な器具で浅い容器に小分けして速やかに冷やし、適切に冷蔵・冷凍します。生肉に触れた器具や肉汁を、加熱済み食品に接触させないでください。

仕入れでは、解凍する量と冷蔵庫の容量を合わせる

業務用ブロックは大きさも量も家庭用のパックと異なります。表示された保存条件、冷蔵庫の容量、解凍から加工までの作業計画を先に確認します。施設では、商品仕様と自社の衛生管理手順に沿って管理してください。

ドリップの扱いは牛肉の赤黒い汁の正体、保存全般は牛肉の保存と期限にまとめています。

まとめ

牛肉の解凍は、低温を保ち、肉汁を他の食品に付けず、解凍後の調理まで含めて考えます。厚みと量で時間は変わるため、手早さだけで方法を選ばないようにしましょう。

業務用の牛肉を仕入れる方へ

冷凍品を仕入れる方は、価格だけでなく、解凍に必要な冷蔵容量と加工する量を確認してからロットを選んでください。

Mマートは業務用の企業・店舗・組織などを対象とする会員制の市場です。一般消費者の個人利用とは異なるため、利用条件を確認してください。当社の商品は掲載されている原料ブロックの規格を基準に、購入者側での整形・小割・スライスの負担も見込んで選びます。

購入前に、品種・部位・脂やすじの整形状態、冷蔵/冷凍、不定貫重量、最低ロット、税込/税抜、送料、出荷日と到着予定を商品ページで確認してください。在庫や納期、希望する加工への対応は掲載条件によって異なります。

五十嵐商会のMマート商品一覧で規格・販売条件を確認する

確認に使った資料

厚生労働省:家庭での食中毒予防

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業務用牛肉の仕入れをご検討中の方へ

五十嵐商会では、国産牛ホルスタイン経産牛を中心に、飲食店・精肉店・惣菜製造業者・食品メーカー向けの業務用原料を取り扱っています。

用途、部位、歩留り、原価管理を確認しながら、自社に合う商品をご検討ください。

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この記事を書いた人

食肉販売技術管理士。 食肉のプロを養成する学校で「技能賞」を受賞後卒業。関東、関西中心に全国各地で食肉の技術と知識を学ぶ。 国産牛卸の(株)五十嵐商会にて、品質管理室室長を務め、牛の捌きを10年で5万頭の経験。現在は五十嵐商会(株)代表取締役。

近年では、NHK「あさイチ」に出演。「関西じゃらん」の特別付録にて牛肉の寄稿・監修も。

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