現役仕入れ担当者が一押し!業務用牛肉を格安で買う方法とは!?

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古くある言葉には「利は元にあり」とあります。

利益を生むには仕入れが非常に重要になってくるのは必要不可欠なことではないでしょうか。

ミートショックといわれた原因については様々ありますが、主だった理由については輸入の商社が中国から買い負けしていることがあげられています。

また、コロナの影響で船便が日本になかなか来ず、オーストラリア産を主に日本に入ってこないとの声を業界内で聞くようになりました。

130円との円安傾向にミートダブルショックなどと、やや卑屈になっているかもしれません。

輸入の自由化になって以降、国産牛は輸入牛の補填の役割として流通されてきました。

2022年以降は輸入牛から切り替えと国産牛の需要が高まっています。

コロナ後は仕入れの仕方が重要になってきました!
牛の生体仕入れ現場

牛の生体仕入れ現場

私が扱っているお客様の傾向としても、「和牛」を使っていたところは「交雑牛」に仕入を見直しました。

「交雑牛」を使っているところはホルスタインに変えることにした。ということはよく聞くようになりました。

また、牛をよく知っているところは、和牛でも和牛経産を使うように交雑でもホルスタインでも言えます。

国産牛とは!? 国産牛肉の真実に迫る!

仕入れの見直しが急務で難しくなった状況の中で、お客様が求められるもの、お客様が感動されるようなものを提供しなければならないというきびしい状況の中で、どのような手立てがあるのか。

今回は、業務用の牛肉の仕入れをいかにして打開できるのかをご紹介していきます。

この記事を読むとわかること

  • 業務用牛肉の仕入れを安く仕入れる方法わかる。
  • 業務用の牛肉の仕入れの見直しができる。
  • 牛肉の仕入れ方に選択肢が増える。
  • 牛肉の赤身肉も安く手に入れられる。

現在ではネット仕入れをすることで比較検討ができ、牛肉の仕入れには選択ができるようになりました。

手間暇をかけずに必要なものを手にいられることが大切です。

これからは牛肉の知識が本当に必要になりました!
目次

業務用の牛肉は比較検討と選べる時代に!Mマートを活用するべき理由とは?

食肉の卸をしていると、売上をのばしている会社については耳にすることはよくあります。

要因としてはインターネットでの販売を携わってから実績が伸びたなんてのも聞くようになりました。

しかし、販売だけでなく仕入れにおいてもインターネットを活用するようになりました。

これまでの既存の仕入れ先だけではなく、格安でいろんなものを取り扱っていきたいとの思いにインターネットがうまく活用できるようになり、卸、2次問屋も多く参入しています。

仕入れ担当者一押しする理由とは、牛肉の多くの牛肉の卸が参入している現状、安定的な仕入れや価格などの比較、品質が選べるようになった。

また、その中でも特に取り扱い商品点数が多い、Mマート(業務用食材卸市場)です。

Mマート(食材卸市場)

2000年に設立されたMマートは、BtoBと業者の橋渡しの役割を果たし、仕入れに参入されている方は、全国で約9000社(2017年6月現在)にものぼり、畜産、水産、農産だけでなく様々なものを取り扱っています。

畜産だけでも1000以上の商品がありますが、膨大な商品があるため、仕入れの幅だけでも非常に豊になります

和牛、交雑牛、ホルスタイン、輸入牛や加工品など手に入らないものはないくらいの数になります。

しかし、ここだけみても格安とはつながりません。

仕入れを見直すといっても一番は価格の面が非常に重要となってきます。

ではどのようにすれば格安で仕入れをおこなうのかご紹介していきます。

エムマート(食材市場)の評判とは?

格安商品コーナーを活用すべし!!

始めて取引する業者やお試しで使ってみたいという方には非常にありがたいコーナーになりますが、必ず1商品に対して10%以上の価格が安く提供されているコーナーになります。

豊富な種類の選択に悩んでいるときには、活用すべきコーナーになります。

エムマート格安商品コーナー

差別化商品コーナーを活用すべし!!

和食、洋食、中華などのジャンル別に商品が並んでおり、扱う料理から商品の選択をしていきます。

数多くの商品において価格を比較するということは、忙しい毎日において非常に大変な作業となります。

例えば、同じ品種や格付けであっても安いものを見つけたいという方には、同じ商品でもどのように違うのか比較検討する上でも非常に便利なコーナーになります。

また、数多い商品からしぼりこめるという利点もあります。

エムマート差別化コーナー

同じ部分肉でも扱いやすいものを選ぶべし!!

部分肉の価格相場の基準というのは、牛肉の市況情報でわかります。

Mマート市場でも大体の目安があります。

ただ、同じような価格であればどのようにしたら価格が安くすむようになるのか?ということには必ず歩留りがつきまといます。

例えば写真にあるように同じ赤身肉代表的なうちももでも、整形される前のものと、整形済みのものがあります。

ローストビーフを作るためにうちももを取り扱うためには、先ず、うちももの無駄なかぶりを除去し、すじを引かなければなりません。

これらを除去し、ローストビーフを作りあげる本体の部分が実際の商品になるわけですが、作業の時間や雑肉、すじにも新たな商品を作らなければなりません。

商品価値の割合をあげたいという方、作業性の短縮をしたいという方には、必ず整形済みを選ぶと無駄がはぶかれ格安感がでますのでよいのではないでしょうか。

 
また、ステーキをつくるにはサーロインがポイントになってきますが、すじを引いてあるものも選ぶとよいのではないでしょうか。

まとめ

業務用の牛肉を格安で選ぶには、インターネットで販売されているMマートを活用すると良いのですが必ず格安につながるわけではありません。

多くの商品の選択には必ず、個々の商品の違いがあり、いかに割安で手に入れるかは「格安コーナー」「差別化コーナー」の活用や整形がしてあるものを選ぶとよいでしょう。

お客様の信頼や喜びを得る事も大切ですが、ビジネスとしては利益を得なければなりません。

利益を得るには仕入れの方法を見つ直す必要があるのではないでしょうか。

エムマートで掲載中の国産の牛肉の選び方とは?

追記

牛肉の仕入れに欠かせないポイントがあります。

それは、部位選びです。

例えば、ローストビーフを作るならうちももと選択しますが、らんいちはステーキや焼肉、サイコロステーキなどに使えます。

要は、同じ原価にもかかわらず販売単価が広げたりすることが可能です。

利益のポイントは、一つの部位でどのようにメニュー構成をするのかが大切です。

わからないことがあれば是非とも販売先に聞くと良いでしょう。

ただ、問屋選びがもっとも重要です。

最近では商品知識(肉の知識)乏しく、部位名を知ってるものの肉の特徴すら知らない方もいます。

では次回に!

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この記事を書いた人

食肉販売技術管理士。 食肉のプロを養成する学校で「技能賞」を受賞後卒業。関東、関西中心に全国各地で食肉の技術と知識を学ぶ。 国産牛卸の(株)五十嵐商会にて、品質管理室室長を務め、牛の捌きを10年で5万頭の経験。現在は五十嵐商会(株)代表取締役。

近年では、NHK「あさイチ」に出演。「関西じゃらん」の特別付録にて牛肉の寄稿・監修も。

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