日本のステーキといえばサーロインというのがよく聞きます。
最近では、希少部位を使ってのイチボステーキなどよく聞かれるようになったのではないでしょうか。
日本においては、牛肉を食べる習慣が少ないことや歴史が浅いことから発展途上だといえます。
ただ、海外では牛肉を食べる事はごくごく当たり前のように食べられていますが、日本人とはくらべものにならないくらい量を食べています。
- 海外からみるステーキ諸事情とは?
- ポンドステーキとはどれくらいの量なのか?
- 1ポンドのカロリーと栄養価はどれくらい?
- ポンドステーキどのような部位が使われているのか?
- 国産牛肉にポンドステーキをつくれる?
についてふれていきたいと思います。
がっつり食べたい厚切りポンドステーキの真実にせまる!
海外のステーキには、日本では見かけないくらいの厚切りのステーキがあり、アメリカではドライエイジングという製法で熟成させ、硬い牛肉を柔らかくしてガッツリステーキを食べられる光景が見受けられます。
近年では、テレビを見ますと大食いの女性が軽く1kg以上の肉を短時間でたいらげてしまう光景が圧倒されています。
私のまわりでもそのような女性が見受けられ非常に驚かされています。
1ポンドステーキの真実!海外のステーキ事情
日本では【g】単位での表記で、ステーキの重さをあらわしていますが海外ではオンス(ounce)とポンド(pound)であらわされています。表記については、1ポンドは「1b」で1オンスは、「oz」となります。
換算値でいえば、1ポンド = 453.6グラム = 0.454キログラムになります。また、1オンス=28.3495231グラムと約28gとなります。
1ポンドステーキとは約453gのステーキになります。
現在、国内のスーパーでは「150g」のステーキが販売されていますが、国内のステーキの購入量の目安として120g~200gが妥当だと言われています。
これは、日本人の牛肉を食べる量が海外の人比べて少ないからです。
農林水産省の調べで、日本人の一人あたりが年間の牛肉を消費する量は6kgとされていますが、アメリカでは24,7kgの消費量となります。
実質4倍以上の肉を年間で食べてしまいます。
しかし、よく調べてみますと、アメリカ人はよく肉を食べると印象に残りますが、アメリカ人以上にウルグアイの方が世界で一番食べられていることが明らかにされています。「出典 ANA調べ」
1位のウルグアイの一人当たりの年間消費量が約46kg、2位ではアルゼンチンの約40kg、3位にパラグアイ25kgとなります。おどろきではありますが、アメリカは4位になります。
国内の県別でみますと1位が京都府の約10kg、2位は奈良県、3位は和歌山県。
(出典 総務省家計調査)
簡単に計算しますと、1枚あたり200gのステーキを年間で33枚ほど食べますが、ウルグアイでは232枚食べ、アメリカでは124枚食べます。
単純に日本人は一か月でステーキを2枚ほどしか食べません。ですから1ポンドステーキを一枚食べるということは1か月分以上の肉を消費するということになります。
おどろきの量といえるのではないでしょうか。
1ポンドのカロリーや栄養価はどのくらい?
海外と日本のステーキ事情を知ったところで、1ポンドあたりどれくらいあるのでしょうか。
1ポンドステーキが使われる部位といえば、肩ロース、リブロースにあたります。
リブアイロールを使うところもありますが、同じ部位でとれますので省略しますが、肩ロースでは和牛で100gあたり286カロリー、乳用種で257カロリー、輸入のグレインフェッドで258カロリーになります。
リブロースでは、和牛で100gあたり411カロリー、乳用種で409カロリー、輸入のグレインフェッドで423カロリーあります。
これは、赤身肉が多いか少ないかで差がでると思いますが、基本的に国産牛肉は赤身率が高く、輸入も同じ赤身が多く脂が少ないといえます。
また、栄養価についてはこちらを参考にしていただければと思います。
「和牛」と「国産」どちらを選ぶ?選ぶ部位や品種によって違う牛肉の栄養とは?
調理によっても栄養価も変わりますので抑えていおくとよいでしょう。
牛肉は料理によって栄養価がかわる?おさえておきたい特徴とは?
牛肉は、人間とって必要な必須アミノ酸が豊富であり、動物性タンパク質をきちんと摂取できます。健康診断でも医師が肉を食べたほうがいいなんてことも言われたことがあります。
コレステロールは良くないなんて言われた時代もありましたが、近年の研究でもコレステロールの考え方が変わってきています。
何故?牛肉を摂取しなくてはいけないのか?お肉の栄養の効果とは?
国産で1ポンドステーキはできる?
前述にありましたが、1ポンドステーキが使われる部位の代表的なものは、肩ロースとリブロースになります。
では、なぜサーロインなどの他を使わないのか?という疑問がうまれます。実はサーロインではつくろと思えばつくれますが、肩ロースやリブロースと比べ大きさ(印象)が肉の盤面にあらわれないことが生じます。
牛肉のサーロインとは?ヒレやリブロースとの違いとは?その真実に迫ります!
また、販売単価から利益をとろうと思えばサーロインステーキとして販売したほうが、認知的にも良いのでわざわざ1ポンドステーキとして売ろうとなかなか思いません。
特に和牛で1ポンドステーキをつくると脂が邪魔して食べきれない状況になります。ですから赤身率の高い輸入牛肉が厚切りとして販売されることも多いです。
ただ、注意点として輸入牛肉は長期間にわたって船で運ばれる中で、熟成され柔らかく感じますがその分ドリップがでて(水分)焼いたときのパサつきと肉の味が抜けるおそれがあります。
では、鮮度と水分量が豊富な国内産でつくれるのかというと、現在注目をあびているのが乳用種の存在になります。
乳用種は赤身率が高く、価格が安いという利点があります。また、近年の肥育の仕方も改良され乳臭い、草のにおいがするなんてことも少なくなりました。
また、最大の硬さを解決するために熟成が試験的に多くのお店で行われています。
国産でもポンドステーキが可能になってくるのではないかと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
1ポンドのステーキを食するということは、1ポンドが450gですから日本人の一ヶ月分の消費量に匹敵します。
また、肩ロースやリブロースという部位が使われることがありますが、赤身率の上からリブロースより肩ロースのほうがカロリーが抑えめになります。
ですから健康的に食べたい、脂が苦手という方には肩ロースの1ポンドステーキを選ぶとよいのではないでしょうか。
また、硬さは残るものの熟成などのやわらかくすることによって乳用種の1ポンドステーキが着目されています。また、費用対効果によいとされています。
課題はあるものの今後の食の発展によって可能になるのではないでしょうか。
また、まだまだ海外では多くのステーキが日本にやってきています。
トマホークステーキも今話題になりつつあり、ボリュウムがハンパじゃない!と聞くようになりました。
ステーキは牛肉を楽しむ究極の調理法です。
私もこの記事を書いているとき、ステーキを食べたくなりましたので失礼致します。
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