ビーフカレーとは、牛肉を使ったカレーのことです。
インドやイギリスなどの国で発祥した料理で、日本でも大人気です。
ビーフカレーは、牛肉の旨味とカレーのスパイスが絶妙にマッチした、コクと深みのある味わいが特徴です。
ビーフカレーには、さまざまな牛肉の部位や調理法がありますが、どれもおいしくて栄養豊富です。ビーフカレーは、ご飯やパン、サラダなどと一緒に楽しめる、万能なメニューです。
ビーフカレーの歴史と魅力
ビーフカレーは、インドのカレーがイギリスを経由して日本に伝わった料理です。
インドのカレーは、さまざまなスパイスを使って作られますが、イギリスでは調合済みのカレー粉が発明され、小麦粉でとろみをつけたカレーが作られました。
日本では、明治時代に文明開化の一環としてカレーが紹介されましたが、当時は高級な洋食でした。
その後、北海道でタマネギ、ジャガイモ、ニンジンなどの野菜が栽培されるようになり、国産の安いカレー粉も普及し、大正時代には今のようなカレーライスの原型ができました。
ビーフカレーの魅力は、牛肉の旨味とカレーのスパイスが絶妙に調和した味わいにあります。
牛肉は、カレーの中で柔らかく煮込まれ、カレーの風味を吸収します。
また、牛肉には鉄分やビタミンB群などの栄養素が豊富に含まれており、健康にも良いです。
ビーフカレーは、日本の食卓に欠かせない人気とも違う、日本独自のカレー文化を楽しみましょう。
ビーフカレーに合う牛肉の部位と選び方
ビーフカレーを作るときに、牛肉の部位を選ぶのはとても重要です。
牛肉の部位によって、味や食感、値段などが変わってきます。カレー 肉のおすすめ牛肉の部位は、以下のようなものがあります。
- バラ肉:脂身が多くて柔らかい部位です。煮込むととろけるような食感になります。カレーには、脂身がスパイスの辛さを和らげてくれるので、バラ肉は最適です。バラ肉は、安くて手に入りやすいのも魅力です。
- 肩ロース:赤身と脂身のバランスが良い部位です。煮込むとしっかりとした歯ごたえが残ります。カレーには、肉の旨味がしっかり出る肩ロースがおすすめです。肩ロースは、バラ肉よりも少し高めですが、コスパは高いです。
- すね肉:コラーゲンが豊富な部位です。煮込むととても柔らかくなります。カレーには、すね肉が入るととろみが出て、まろやかな味わいになります。すね肉は、バラ肉や肩ロースよりも安いですが、下処理が必要です。
ビーフカレー最も人気のレシピ
ビーフカレーを作るときに、どんなレシピを使うかも大切です。ビーフカレーには、さまざまなレシピがありますが、最も人気のレシピは、以下のようなものがあります。
- ココナッツミルク入りビーフカレー:ココナッツミルクを加えると、カレーがまろやかでコクのある味わいになります。ココナッツミルクは、スパイスの辛さを和らげてくれるので、辛いのが苦手な人にもおすすめです。ココナッツミルク入りビーフカレーは、タイやインドネシアなどの国でよく食べられています。
- ビーフと野菜のカレー:ビーフカレーには、牛肉だけでなく、野菜もたっぷり入れると、栄養バランスが良くなります。野菜は、じゃがいもやにんじん、玉ねぎなどの定番のものから、かぼちゃやさつまいも、ほうれん草などの季節のものまで、好きなものを選べます。野菜は、カレーの色や食感、味にも変化をつけてくれます。
- ビーフとチーズのカレー:ビーフカレーには、チーズを加えると、とてもおいしくなります。チーズは、カレーにとろけて、クリーミーで濃厚な味わいになります。チーズは、チェダーやゴーダなどの硬質チーズから、クリームチーズやカマンベールなどの軟質チーズまで、好きなものを選べます。チーズは、カレーの辛さを和らげてくれるので、子どもにも人気です。
ビーフカレー おすすめレシピ
ビーフ・ストロガノフ
材料
牛もも肉(拍子木切り)・・・500g
玉ねぎ(2cm角切り)・・・1個
マッシュルーム(1/2切り)・・・100g
デミグラスソース・・・500cc
マデラワイン・・・50cc
生クリーム・・・100cc
バター・・・30g
塩・・・少々
コショウ・・・少々
《添え物》
フライドポテト・・・適量
にんじん(グラッセ)・・・適量
いんげん・・・適量
作り方
牛肉は塩コショウで下味をしてから、強火のフライパンで手早く炒めて保温する。
鍋にバターをいれ、玉ねぎとマッシュルームを軽く炒め、デミグラスソースを加え味を整えます。
牛肉を戻入れ、全体がからむ程度に煮込みます。
最後に生クリームと生クリームとマデラワインを加えて仕上げます。
料理のポイント
この料理は、煮込み過ぎると肉が硬くなりますので、注意が必要です。また、もも部位でも比較的柔らかい部位(赤身肉)を使用すると良いです。じゃがいもやにんじんなどの野菜を加えて、ビーフシチューになります。
ビーフシチュー
材料
牛すね肉(5cm角切り)・・・2kg
玉ねぎ(乱切り)・・・2個
にんじん(乱切り)・・・1本
セロリ(乱切り)・・・1本
にんにく(乱切り)・・・30g
赤ワイン・・・200cc
《A》
デミグラスソース・・・2kg
トマトケチャップ・・・100cc
ローリエ・・・2枚
タイム・・・少々
ナツメグ・・・少々
サラダ油・・・適量
塩・・・少々
コショウ・・・少々
《添え物》
にんじん(グラッセ)・・・適量
フライドポテト・・・適量
ほうれん草(ソテー)・・・適量
作り方
フライパンに油を入れて熱し、牛肉を入れ、全体に焼色が付く程度炒めます。野菜も同様に炒める。
先ほどの炒めたものを深い鍋に入れ、赤ワインで蒸してから《A》を加え一度沸騰させてから火を弱め、アクを取りながら3時間くらい煮込みます。
肉が柔らかくなったら、肉だけを静かに取り出します。
残りのソースは野菜と一緒にこし、弱火にかけてから表面に浮いた脂とアクを取り除き、味を整え仕上げます。
料理のポイント
- 弱火でしっかりと煮込み、途中で脂とアクを丁寧に取り除いていく。
- 煮汁(ソース)が煮詰まったら、ブイヨンで補うとよいです。
- 牛肉の表面を炒めることにより、煮崩れや旨味を逃さない。
応用としては、牛のタンやテール、バラ肉を使用してもよいです。
スペアリブのカレー風味揚げ
材料
スペアリブ・・・5本
片栗粉・・・適量
《漬け込み液 A》
塩・・・少々
コショウ・・・少々
醤油・・・50cc
砂糖・・・20g
カレー粉・・・大さじ2杯
卵・・・1個
《添え物》
レタス・・・適量
パセリ・・・適量
レモン・・・適量
作り方
スペアリブは5cm程度にカットして沸騰したお湯で軽くボイルし、表面の脂とアクを取り除きます。
スペアリブに《A》を加え、よくかき混ぜて20分以上ねかせて下味をつけます。
下味をつけたスペアリブに片栗粉を振り入れ、全体がぱさつく程度にかき混ぜます。
180℃熱した揚げ油で揚げます。
料理のポイント
- スペアリブの下味は20分以上ねかせて味をなじませます。
- 下味用の漬け込み液が多い場合は、ある程度きってから片栗粉を入れます。
- 応用として、スペアリブの代わりに牛肉や鶏肉の骨付などを使用するとよいです。
チキンカレーソース
材料
鶏ムネ肉・・・8枚
塩・・・少々
こしょう・・・少々
サラダ油・・・50cc
《ソース》
玉ねぎ(みじん切り)・・・50g
マッシュルーム(縦4つ割)・・・24個
バター・・・20g
カレー粉・・・大さじ1杯
白ワイン・・・100cc
ホワイトソース・・・800cc
生クリーム・・・200cc
《添え物》
ほうれん草(バターソテー)・・・適量
にんじん(グラッセ)・・・適量
作り方
鍋にバターをひき玉ねぎを炒めてから、カレー粉、マッシュルームと順次加えて炒めます。
フライパンを熱し、鶏肉の両面を色が付かないように炒め、先ほど鍋に戻し、白ワインをいれて、強火で2~3分間蒸します。
ホワイトソースを入れて10分間ほど煮込みます。
生クリームを加えて2~3分間煮込み、塩、コショウで味を整えて仕上げます。
料理のポイント
- 鶏肉を炒めるときは焼色をつけないようにします。
- 鶏肉は煮込みすぎないようにします。
応用として、仕上がったものをグラタン風に焼き付けてだしてもよいです。
ビーフカレーを楽しむコツと注意点
ビーフカレーを楽しむ注意点は、以下の2つです。
焦がさないこと:カレーは、弱火でじっくり煮込むことがポイントですが、焦がさないように注意してください。
焦げたカレーは、苦味や焦げ臭さが強くなり、美味しくなくなります。
煮込むときは、ときどきかき混ぜて、底が焦げ付かないようにしましょう。
保存するときは冷ましてから冷蔵庫に入れること:カレーは、作り置きや冷凍保存ができるので、便利ですが、保存するときは冷ましてから冷蔵庫や冷凍庫に入れることが大切です。
熱いまま保存すると、温度が下がるまでの間に細菌が繁殖しやすくなり、食中毒の原因になります。
カレーを冷ますときは、鍋ごと水に浸したり、氷水に入れたりして、早く冷やしましょう。
以上が、ビーフカレーを楽しむコツと注意点です。
ぜひ参考にして、美味しいビーフカレーを作ってみてください。
まとめ
今回は、カレーではありませんがまつわるものをレシピとして記載しましたが、各項目に応用編を用意しておきました。これは、料理のバラエティーが増えますので、試してみるのもよいのではないかと思います。